ドロップアウト産婦人科医の生活

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日々勉強

何度か外来で診ていた患者さんだったのですが、症状の原因が分からず
つい先日、別の先生により思わぬ所に悪性腫瘍がみつかり手術になりました。
残念ながらすでに進行していました。

病気そのものも非常にまれで、しかも見つけにくい場所で
仮に当時の1カ月前に診断できたとしても結果は同じであったろう…などなど
言い訳は山ほどあります。

それでもきっと患者さんや家族にしてみたら
「もっと早く見つかっていれば…」と思うのは当然です。

人によってはそれで訴訟にまでなるご時世です。

担当は変わっても同じ病棟内でお互い気まずい気持ちのまますれ違うのはとても心苦しく思い、
言い出すまでなかなか勇気が要りましたが

「あの時、見つけてあげられなくて申し訳なかったです。」

患者さんに申し出ました。


どんな返事が返ってくるかとビクビクしていたら

「とんでもないです。これから不安ですけど、でも病気が見つかってよかったです。」

と返ってきました。


な、なんと、できた人なんだ!!




今回の症例を通して「当たり前のことが決してそうではない」
またひとつ勉強させていただきました。

医学の道にゴールはなく、何年経っても日々勉強です。

この教訓を頭の片隅に記憶して明日から診療します。


この患者さんとはこれまで通りの関係でやりとりしています。

この先も私にできることは精一杯してあげたいと思います。
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Commented by おきな at 2011-10-22 11:52 x
「あの時見付けて上げられなくて申し訳ない!」と頭を下げる先生の、謙虚な心境を思うと、涙がこぼれます。でも、「とんでも無いです、これから不安ですが、病気が見つかって良かったです。」と応える患者さんは、先生の医師として取り組む「精一杯の姿」から確固たる信頼を掴んでいる。往々にして神は、試練を与えて力量を確かめる、人は苦境から学ぶ例えの様に、一段と腕が上がった事でしょう。病巣が分かり本当に良かったですね、さあ!先生の腕の見せ所ですね!「精一杯に勝るものなし!」頑張っている先生の姿が目に浮かびます!
Commented by kurukuruX at 2011-10-24 18:46
>おきなさん
「謝る」ってのはどんな状況でも勇気がいりますね。
ましてや医療の場では特に…、今回は患者さんに助けられました。
いつもコメントありがとうございます。
Commented by おきな at 2011-10-27 16:20 x
本当に「謝る」は勇気が必要ですね、大きな勇気が必要だから、価値が高いのでしょうね、「忍び難きを忍び、耐え難きを耐える」など、古来より弱い心に打ち勝つ大きな勇気が価値を生んだのでしょうね。分かっているけど、出来ない私、修行不足なのでしょうね!先生偉い!
Commented by おきな at 2011-10-27 16:20 x
本当に「謝る」は勇気が必要ですね、大きな勇気が必要だから、価値が高いのでしょうね、「忍び難きを忍び、耐え難きを耐える」など、古来より弱い心に打ち勝つ大きな勇気が価値を生んだのでしょうね。分かっているけど、出来ない私、修行不足なのでしょうね!先生偉い!
Commented by おきな at 2011-10-27 16:24 x
どうしたのか、ダブって送信されてしまいました?ご免なさい!直し方が分かりませんので、ゴメン!
Commented by kurukuruX at 2011-10-28 19:08
>おきなさん
何度も(!)ありがとうございます。
せっかくなんでこのままにさせていただきます。笑
by kurukuruX | 2011-10-20 20:09 | 仕事 | Comments(6)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX