ドロップアウト産婦人科医の生活

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女性医師が働きやすい職場

産婦人科に入局する若手はいまや、女医さんがほとんどを占めています。

そして優秀な彼女たちも一人前になるかどうかの辺りで
結婚・出産・子育てを理由に一線から、やむを得ず退いてしまいます。

戦力を失うダメージは、大学病院のような大所帯と違って、地方の小規模病院では死活問題です。

当事者もいたたまれない気持ちに違いありません。

先日の研究会で、忙しい病院の部長もボヤいていました。

これも大きな声では言えない、正直な気持ちなんだろうな。

「女性が働きやすい職場を」 あちこちで叫ばれております。

最近、総理大臣も言ってたな。

でもそう簡単にはいきません。

カバーする周りにおんぶに抱っこの今のシステムでは無理ってもんです。

バランスが悪すぎ、先が見えなさすぎ、長続きしっこない。

そして長い年月を経て、子育てに手がかからなくなった頃となっても、
職場復帰する先生方をいまだかつて私は見ていません。

医者の代わりはいても、お母さんはただ一人、代われない存在です。

それに一旦、楽をしたら戻れないよな、人間だもの。

確かに昔、ドロップアウトしてた頃は、そりゃぁもう人間らしい生活でした。
訳あって戻ってきたけど、まぁこれも運命です。

そして気がつけば私も、関連病院に残っている女性医師の数少ない一人となっています。

先日、医局長から
「ぜひ若手女医さん達の将来のモデルに」
なんて言われました。

男並みに働いている状況がどうモデルになるんだ?
反論が喉まで出かかったけど、辞めずにずっと頑張ってくれってことなんだろうね。

勤務体制の多様化、短時間常勤制度も大いに結構です。

でもやるならみんながそうなっても回るくらいのものにならないと。

・・・難しいなぁ。
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Commented by スマイルちゃん at 2013-04-21 19:00 x
先生、こんばんは!女医さんの件、私自身はドロップアウトした方だから、何とも胸が痛いです。申し訳ない気持ちでいっぱいです(*_*)。先生のおっしゃるとおり、「主治医は他にいるかもしれないけど、子どもの母親は私だけだもの・・・」と思い始めたら、もう夜勤とは無理になりました。これでは、世の中の医師不足は女医さんが増えたからだと言われてもしかたがありません。実際、私もそう思うのですから。。。本当のところは、女医さんは、一生をささげるつもりで医者にならないといけない、とも思います。アメリカみたいに、すっかり当番制で、フリーの時間が確保できたらいいのですが、人数が足りなくてそれも無理ですよね。私は、せめてかかりつけ医として、一人でも多くの患者さんの胸の痛みをわかちあえたらと思っています・・・。
Commented by kurukuruX at 2013-04-24 18:00
>スマイルちゃんさん
子供を産み育てることは女性の重要な仕事なのに、そうしたら申し訳なくなるような社会の仕組みがおかしいんです。
自分の立場で勝手に書きまくりました。
私なんて子供もいないのにドロップアウトしちゃいました。それこそヒンシュクもんですよ。
スマイルちゃんさん、かかりつけ医としての任務もとても大切な役目だと思います。
ただただ、すべての人がハッピーになれるシステムができたらいいなぁと願うばかりです…。
Commented by goi at 2013-05-05 09:23 x
あたしも、女だけが免除でなく、男女ともに、QOLが保たれる職場環境の構築を考えいます。現実はまだまだほど遠いですが・・・夜間呼び出しにすっかり疲れだし、しかし症例の少なさゆえに自分の能力の衰えもひしひしと感じつつ、ドロップアウト寸前です。
Commented by kurukuruX at 2013-05-15 20:46
>goiさん
なんと!壮大な計画を構想中なんですね!!
もー、素晴らしいです。
本当はそういうふうに前向きに建設的な考えの人たちに日の目が当たる世の中でないと。
応援したいです!何ができるのかな…。
Commented by 一女医 at 2013-05-17 12:43 x
初めまして
ロールモデルにされるくらい常勤ママ女医が多数いる、地方の基幹病院で働く中堅小児科医です。でも、うまく分担しているように取り繕っていますが、その分子ナシがカバーしているのが実情ですよね。
正直育児ドロップアウトに憧れますが、パワー不足の現状で、不妊治療中の私には許されません。ママさんのカバーにまわったせいでタイミングを逃したりすると、こんな生活してると私がカバーしてもらえる日なんて来ないよ!と、心がささくれてしまいます。
愚痴ってすみませんでした。つい、難しいなぁと思ってしまったので・・・
Commented by kurukuruX at 2013-05-17 20:54
>一女医さん
はじめまして。コメント残してくれてありがとうございます。
きっと素晴らしい志で始まった勤務体制の、見本となる病院なんですね。
うらやましいです。
内部事情もよくわかります。結局しわ寄せは無理がきく立場の人間にきてしまうことも。ホントにいつまでたっても難しい課題ですね。
どうか一女医さんが、いい現実逃避ができますように・・・。
すいません、こんな励まししか出来なくて。笑
Commented by どろんじょ at 2013-07-13 13:59 x
女性が働きやすい職場って、子持ち女性も未婚女性も、ということでしょうか。どうしても子供のいる女医さんだけに目をむけがちですが‥。

うちの医局では、独身女医には男性同等の僻地激務を求められ、独身で身軽なんだから当たり前という空気感で、拒否すると男性陣からバッシングされるが、子持ち女医にはとても配慮し、個人個人に応じた働き方を認めているという現状です。
なので真面目に一人前になってから出産しようと、学位、専門医までとってからの出産を考えると不利。ぶっ続けに5年以上仕事がんばり、学位とり、専門医とり、よし!近いうちに結婚出産をと考えてる30代前半の矢先に、御礼奉公の激務地帯にとばされかねない。そして御礼奉公中に生みづらいという現状に陥る。30代に入り思わぬ婦人科的失調をわずらったりもある。20代で出産して、周りの協力、配慮を得ながら大きな病院で研修してキャリアを積んでいく方が、周りの目も子供いるんだからしかたない、とか子供いるのによく頑張ってるよという目でみてもらえやすい上、働き方も考慮してもらえてお得です。

子持ち女医だけでなく、将来子供を作ることを考えている女医にもある程度は配慮あってほしいです。
Commented by kurukuruX at 2013-07-15 22:00
>どろんじょさん
わかります、わかりすぎちゃいます。何とも言えないこの不公平感。
しかしこれを口にした日にゃぁ、思いやりのない相手じゃのう・・・なーんて言われたり、将来自分も同様に優遇してもらう立場であることも考えると言えませんよね~。子持ち女医も独身女医も平等に、となると男性医師も・・・と話はやっぱり壮大なものになっちゃいますね。
心の叫び、ありがとうございました。くじけず、がんばってください!
Commented by 女医 at 2013-07-28 16:53 x
子供のいる女医は、夜休日勤務は現実的に難しいと思うので、時間外の当直等免除してもらえる分、他者が嫌がる外来枠を増やすとか、日中の仕事でカバーしてもらうのが一番公平と思います。
子供を早く産むことを選択した人が、仕事を一人前になってから産むことを選択する人、また不妊で子供を授かれず働いている人よりも得なシステムであってはいけないと思うので。
そして支援を受けた側は、今度支援を誰かに返す側に回ってもらえば、不公平感を多少は避けられると思う。
Commented by kurukuruX at 2013-07-29 18:06
>女医さん
まさにおっしゃる通りだと思います。
もうこれ以上ないってくらいの完璧なコメントなので、私の言いたいことを代わりに上手に言っていただいて、コメントを残していただいて、本当にありがとうございます!
また来てください。その時は「女医」の前にイカした「○○」女医みたいなお名前でお願いします。笑
Commented by どろんじょ at 2013-08-07 18:09 x
子持ち女医と独身女医を全く同じにはできないでしょうが、格差がありすぎるのはどうかと。子持ち女医を優遇するなら、独身女医にもある程度の配慮はあっていいのかなあと。男性と全く平等に激務地帯へって‥というのはどうなのかなと。女性には生理があるし、体力差等の考慮は少しはあってもいいのではないかと思いました。自分が優遇してもらえる立場になるには、子供を生まないとダメなのですが、こればかりは授かるとも限らないので‥・すぐできちゃった人は旦那や子供のそばにいられてほんとにいいと思いますが。
Commented by kurukuruX at 2013-08-15 10:11
>どろんじょさん
大変な職場環境で戦力としてがんばってるんですね。
身軽な女医はいいように使われがちなこの業界。
おつかれさまです。
早く子ができるといいですね、ってか、これが解決策ってのが複雑・・・。
by kurukuruX | 2013-04-21 18:09 | 仕事 | Comments(12)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX