ドロップアウト産婦人科医の生活

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医者の中の医者

お母さんは今、他の先生に診てもらっています。

ICUでの入院の途中から、私はお母さんの主治医をやめました。

少しお休みして出てきた精神的余裕や最後までお母さんの希望通りにベストが尽くせる自信もあるつもりだったけど、いろいろ悩んだ挙句、やっぱり代わってもらうことにしました。

バトンタッチした瞬間、「もう自分でいろいろ決めなくてもいいんだ。」

プレッシャーから解放されたせいか、スーッと気が楽になりました。

その先生は、手術も上手くて、話し方も指示も手技もエレガントで、緩和医療にも熱心で、
医師としてお手本のような先生です。


自分の身内を任せられる先生。


それこそが正に、究極の信頼がおける医者なのかもしれません。

そんな先生が身近にいてくれて、本当によかったなぁと思います。


そして、お母さんは

「くれぐれも延命治療はしないで下さい。」

落ち着いて先生に話していました。


ところで、自分が働く病院に入院しているので、毎日、仕事の合間に病室へ覗きに行けます。

一般的には、家族が病気になった時、付き添いのために、仕事を休んだりして苦労するのが普通ですが、私の場合、仕事をしながら傍にいることができる。

今こうしてみると、最初の病院選びから、自分の仕事との兼ね合い、お母さんの治療へと、
今まで悩みながらも選んできた道がどれも間違いではなかったんだとしみじみ思えます。

一日のうち何回も、私がお母さんの顔をのぞきにくることを、お母さんはとても安心だと言ってくれました。

そんな言葉が聞けただけでも、私はとても報われた気持ちでいっぱいになれるのです。
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Commented at 2008-06-18 10:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kurukuruX at 2008-06-19 20:02
>鍵コメさん
コメントありがとうございます。
私も先のことをあれこれ心配し過ぎましたが、その時その時できることをやってくことが、簡単なようで大事なことなんだなーと実感しています。
by kurukuruX | 2008-06-17 23:56 | おかあさん | Comments(2)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX