ドロップアウト産婦人科医の生活

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最後まで希望を持って生きる

あれから、お母さんと同じ病気の患者さんを何人か受け持ってます。

婦人科の癌では、他科だったら手をつけないような進行癌でも手術をすることが多く、年齢が比較的若いことや、家庭の中心的存在である分、患者さんもギリギリまで抗癌剤にトライするケースが多いです。


でも、抗癌剤が良く効く癌種であっても、いつか治療を諦めざるを得ない場合があります。

そのタイミングを見極めるのも、重要な仕事。

患者さんに、それを告げる「時期」、「言葉」は、今でもとても難しいです。

その人にとっての、今後の目標や希望を奪うことになり得るから。

「ただ死ぬのを待つだけなんて・・・。」 そんな言葉もよく返ってきます。


初期治療さえ拒否する患者さんにも遭遇しました。

その人は、ご主人や小学生のお子さんには病気のことを一切知らせず、最後までいつも通りに家事をこなしていました。辛くなると、時々貯まった腹水や胸水を外来で抜いてもらいながら。

スゴイ人だったなぁ。


どの道も、どんな選択も、その人自身のものです。


お母さんの場合も、病室で「最後に何がしたい?」って聞いた時、
「主婦の仕事がしたい。」って言ってたっけなー。

結局、抗癌剤まみれにさせちゃったけど・・・。


治る見込みのない人への、「治療」 「声かけ」 「一緒に過ごす時間」。

これも、医者としての経験、さらに人生経験を積むことなんだろうなぁ。
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Commented by school-t3 at 2009-03-20 22:21
はじめまして。
寧夢 さんのリンクを辿ってきました。
突然失礼します。

私は娘を亡くしました。先生とは反対ですね。2008.9.11でした。
お世話になった産婦人科病棟の看護師さんたちは心のこもったケアをしてくださいました。
主治医はkurukuruX 先生と同じ産婦人科の女医さんです。
なんだか懐かしくて、過去記事を辿って読ませていただきました。

ちなみに私も家庭菜園やってます^^
Commented by kurukuruX at 2009-06-08 21:23
>school-t3さん
はじめまして。ようそこいらっしゃいました。
そして、せっかくのコメントに気付かず、自分ときたら、数か月放置・・・。
す、す、すみませんっっっ!!
同じ身内を亡くしてと言えど、お子さんを亡くされた悲しみは想像を絶します。いろんな経験を積み、自分も日々勉強の毎日です。
野菜作りは、見よう見まねのど素人です。
また、ぜひ遊びにおいでやす。何故か京都弁。
by kurukuruX | 2009-02-04 19:29 | 仕事 | Comments(2)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX