ドロップアウト産婦人科医の生活

kurukurux.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:仕事( 100 )

おつかれさまでした

連休明けの激混み外来も、ちょっと緩和されてきた今日この頃です。

患者さんを呼び入れると、
1時間半待ちました。」
と言われ、
「お、お待たせしてすみません・・・」
とは言ったものの、1時間半?まだましな方だっつーの。
もちろん声に出しはしません。

長いこと待たされる患者さんも大変だけど、こっちもお昼もガマン、トイレもガマン(時々)しながら、何とか早く回そうと一生懸命頑張ってるんです。
決してサボってるわけではありません。
何なら、診察室モニター中継してもらってもいいし。

きっと患者さんの気持ち的には、他の人は早く、自分の時は時間かけて診てほしいところでしょう。

そんな中、中国の患者さんに遭遇しました。
簡単な日本語と漢字の筆談で、何とかやりとりし、診察が終わって
「お大事に・・・」と言おうとすると、

じゃセンセイ、お疲れさまでした!

彼女は快活に言って出て行きました。

きっと職場の癖が出ちゃったのかな?

意外な所で思わず労をねぎらわれ、私の笑いのツボが刺激されて、しばらく笑いが止まりませんでした。

国の違う人達と接すると、いろいろ新鮮でおもしろいです。
[PR]
by kurukuruX | 2006-05-10 21:00 | 仕事 | Comments(9)

研修医2号くん

5月に入り、研修医2号くんがやってきました。
1ヶ月ローテのため、目標を具体的に設定して研修した方が効率いいかなぁと思って、何がやりたいか聞いてみたところ、

2号くん「産婦人科疾患の救急が診られるようになりたいですッ!例えば、えーと・・・」
わたし「子宮外妊娠とか、卵巣腫瘍茎捻転とか?」
2号くん「そうです、そうです!」
わたし「産科だったら、前期破水とか胎盤早期剥離とか?」
2号くん「そうですね、ぜひっ!」

って、そんな大物が、期待する程ある訳ないよなー、1ヶ月の間に・・・。
そういえば、1号くんも同じようなこと言ってたけど、果たして満足度はどうだったんだろう。聞けないまま、次行ってしまったなぁ・・・。

その後、外来見学する彼に、薬やら治療について説明していると、
2号くん「ところで、産直は産婦人科の先生が毎日してるんですか?」
・・・うゎ、やな質問。
わたし「そうだねぇ、毎日誰かがやってるねぇ。」
2号くん「一人何回くらいやってるんですか?」
わたし「10回くらいかな(ほんとは13回)。 でね、さっきのこの薬は・・・」
2号くん「ってことは、3日に1回は病院に泊まるってことですか?うわー、大変ですねぇー。」

始まって早々、同情されてしまった。研修医に。
明らかに私のテンションを下げちゃったね、2号くん。
もうさ、その辺りについてはいいからさ、勉強だけしよ、勉強。
[PR]
by kurukuruX | 2006-05-09 22:00 | 仕事 | Comments(5)
ゴールデンウィーク。

当たり前のように、病院に缶詰め状態です。
最近、ドロップアウトしてる割に結構働いていたりする・・・(ブログタイトル偽造?)

そういえば、働き出してから、この、世に言う大型連休、遊びに出かけたこと一度もないです。
まあ、きっと世の中の産婦人科の先生達は皆さん、同じだと思いますが。

午前中にきた急患の対処も一段落したので、さっき院内の喫茶店でカレーライスを食べました。
そしたら、そこのウェイトレスのキレイなおねえさん、私と同年代でしたが、独身だそうな。
もったいないなー。

医学生時代の友達はもちろん、職場の看護師さん、地元の友達、習い事教室のお仲間など、私の周り、結構みんないい年こいてまだまだ独身です。(うゎ、怒られそ)
幸か不幸か、おかげで自分も居心地よかったりするから、焦りもなくダメなんだろうなぁ。

それにしても、なんでこんなに独身女性が多くなっちゃったんだろう。

それはそれで社会的には、やっぱ問題だよなー。

個人的には、仕事がら、いろんな夫婦を見てきたせいなのか、妊娠、出産にあまりに慣れすぎたせいなのか、或いは、子持ち女医さんのグチばかり聞いてきたせいなのか・・・、どうも結婚への夢が膨らまないです。

うちだけなのか、病院ってのは、働く女性職員が多いはずなのに、託児所など子育て環境がなってないのが一番いけないと思います。

特に産婦人科なんて、妊娠、出産を通して、女の人を守るべきところなのに・・・。

産婦人科女医さんの問題は、患者さんからの要望も大きい反面、勤務自体がキツイので、人手不足もあいまって、いろいろと難しいのが現実です。

どんな職種でも同じだと思いますが、子育て女性をフォローする側も、またされる側も、不公平さを感じずに、お互いうまく働ける環境ってないのかなぁ。

独身女医は、それぞれの言い分が理解できる分、いつも複雑な心境です。


ということで、結婚への夢を膨らませ、ポジティブシンキングになろと、今まであまり訪れることのなかった、子育て関連ブログをせっせと覗いてみたりしています。
[PR]
by kurukuruX | 2006-04-29 17:54 | 仕事 | Comments(7)

指導するってむずかしい

研修医1号くんに、この1ヶ月で何がしたい?と聞いてみた。
「救急疾患の対処とか、基本的な手技とか・・・」
そうだよね、そりゃそうだ。ごもっともだ。

クスコの使い方から始め、内診、経膣エコー・・・ここでしかできないことを、モチロンさせてあげたいけど、産婦人科って患者さん、ただでさえ勇気振り絞って受診するところだよね。
内診なんて、患者さんにとって、この上なく嫌な行為だよね。
見て、説明するだけなんてやっぱダメかな。
だって短すぎるもん。
患者さんとの間に入って頭を下げて診察の了解もらって、何とか身に付けた彼らの手技、技術は本当に本当に将来に生かされるんだろうか。
もちろん学ぶ側の姿勢にもよるだろうけど・・・。
この短い間のかすかな経験でも、少しでも役に立つのなら、いいお医者さんに育つためなら・・・、許して、患者さん。

婦人科は独特だからなー。
中途半端な彼らの技術の向上と、一瞬の患者さんの苦痛表情を思わず天秤にかけてしまい、今日は悩んじゃった。
まぁ、そんなに深刻に考えなくてもいいのかなー。
[PR]
by kurukuruX | 2006-04-10 19:56 | 仕事 | Comments(7)
やってきました、新しい研修医くん。
今年度からなんと、1ヶ月単位でくるくる回ってくるらしい。
研修医たちの希望らしいけど、どんなもんでしょう?

いろんな科を経験したい気持ちも分かるけど、それはポリクリで済ってわけにはいかないのかなぁ。
どこまで指導できるんだろ。
2~3ヶ月の間に切迫流産の急患や妊婦の入院が診れたり・・・、なんてのが最終目標にあったら、たとえ彼らが産婦人科医にならなくても指導する甲斐もあるんだけどなぁ。
やっぱり忙しくて大変だね、なんて感想だけで終わるだけなら、産婦人科医は毎日カツカツなんだから勘弁してほしい。
お互いちょっと憂鬱な間柄で過ごすくらいならいっそ、産婦人科はスルーではダメかしら?

そもそもマイナーな産婦人科を2年目に必須にする意義ってなんなの?
救急対応の一環なんだよねぇ。

といっても向学心に燃える彼らを目の当たりにするとつい、あれこれ時間を割いてあげてしまい、また自分が削られていくこの悪循環・・・。
[PR]
by kurukuruX | 2006-04-05 20:33 | 仕事 | Comments(4)
今日は急患が多い。

患者さんから救急へ電話。

「妊娠したようなんですが。」

(・・・平日に来て下さい。)

「お腹も少し痛いので診察してください。」

「・・・はい、分かりました。診ますので来て下さい。」

診察後、
「赤ちゃんは元気ですが、切迫流産ですね。家で安静にしにくい環境であれば入院も考えてください。」
と言うと、すぐさま「帰ります、絶対帰ります。」って患者さん。
(そんな、即答しなくても・・・。ちょっとは考えてよ、しかも「絶対」って・・・)

さらに「薬は飲みたくないので要りません。」とか。
(何しに来たんだろう、この人・・・)

まさに、私は「赤ちゃんは元気ですよ」マシーン(時間外版)だ。
まぁ、患者さんはそれで満足なんだろうけどさぁ。
なんかなー、ちょっと虚しい。
でまた、夜中に「やっぱり痛いです。」とか言って、また来て、起こされるんだー。

ね、ね、ね、患者さんはさぁ、うちらのこと、便利屋さんとか思ってる??
周りにさぁ、相談できるお母さんとかおばあちゃんはいないのかなー。
大事な時だから安静にしてなさいよ、とか。
寒い夜中に、病院にくる行為自体、大変じゃん。
みんな病院行けって言ってんのかなー。

はー、明日もガンバロ。
[PR]
by kurukuruX | 2006-03-27 00:20 | 仕事 | Comments(2)

労働条件の提案

今、非常勤で働いている病院でまた一人やり手のドクターが辞めてしまいます。

病院側は「地域住民のために何とか産婦人科を維持したい」というよりは、「研修指定病院の基準は外せない」とか何とか都合のいいこと理由に、常勤としての要請がありました。
でもなー、悪循環は変わんないんだよなー。
医者自身の使命感や良心に頼るのはもう限界じゃないかな。

確かに産婦人科や小児科は時代の流れから言って儲かる科ではありません。患者も少なくなってるし、そのくせトラブルも多いし。
でも、総合病院でしょ?
内科みたいに、老人の多い、儲かってるところが赤字のところを埋めてくれればいいじゃん。
うちみたいな所が単独で利益を出すなんて無理でしょ。
流行の開業医じゃぁあるまいし。

どうしてその先生が辞めたくなったのか、考えてよ。
穴ができたからって同じように一時しのぎしてるだけでは何も変わらないし、また一人産婦人科辞める人間を増やすだけでしょ?
原因を追究して改善する、なんでこんな簡単なことをせめて口先だけでも言ってくれないの?
もっと先の将来についても考えてよ。
ローテーションしてくる研修医が、「産婦人科は大変だ」ではなくて、「大変だけどおいしいな」なーんて思える働き方なら、産婦人科医なり手も期待できるってもんだ。
今、産婦人科は売り手市場、ダメモトで病院にあれこれ条件言ってやろうと思っています。
①当直は月に5~6回まで
②当直した次の日は休み
③昼間より夜間の労働への報酬アップ
④事故が起こっても個人を責めない
⑤「人手不足で大変だね」特別手当
⑥産婦人科医を公募する


っていうか、これが本来あるべき労働基準のはず・・・。
でも、よし、これでいってみよー!でもきっと無理。

もっと言うと、仕事ができる人にはさらに高評価されるシステムがあると理想だなー。
臨床能力を形にして証明することはできません。
いくらエレガントな手術をしようが、いくら外来をスムーズにこなし、いくら患者さんに尽くそうが、あくまで自己満足であって、イチローや松井みたいにこれだけの成績があるから年俸何億なんてできないし。
医者にもそんなシステムがあったらもっとやる気もでるのに。

無理かー。医者は聖職?
見返りを期待する仕事じゃないってか・・・。
[PR]
by kurukuruX | 2006-03-04 12:21 | 仕事 | Comments(2)
今日はバイト先、いつものように看護師さんとも息ピッタリ楽しく外来診療。

とその時、そこの常勤の女医さんがやってきて、「先生、将来のことどう考えてる?」と突然質問された。

昨夜、無意識にやってしまったトラックバックのおかげで、ブログ初心者の私にとって驚異的な訪問者数だったせいか、タイムリーな内容にドキドキしてしまった。
久々に話をすると、その先生も自分の将来についてとても不安で、転科を真剣に考えているらしかった。

普通に仕事してるようで、みんな心の中では日々葛藤してるんだー。
自分で選んだ仕事だもんな。

インターネットで議論されている、いろんな立場の人のいい意見が、実際表に出て形にならなければいけないですねぇ。
そういう私も何もせず自分のことばかりですが・・・。
[PR]
by kurukuruX | 2006-02-21 16:13 | 仕事 | Comments(0)

びっくり記事

ある産婦人科医のひとりごと: 癒着胎盤で母体死亡となった事例
2006/02/19
癒着胎盤で母体死亡となった事例
新聞記事より

最近開いてなかった医者の掲示板で、見つけた超こわ~い事件。
これで逮捕されちゃうの?

関連ブログいろいろ見つつ、一般の人と医者との意識の超えがたい壁。
こんなに考え方に差があるのは、偏ったマスコミ報道とか、医者が意見をいう場がなさ過ぎなんだろうな。労働組合とかないし、言い訳しちゃいけない風潮の職種だから。
学会が代表して専門的立場から守ってくれればいいのに。
安くない学会費は何に使われているのかしら?
現実はまだまだ難しいなぁ。

ところで今日はお母さんの健診日。
検査ではCA125がひとケタ!すごい!かなり順調!

と手放しで喜びつつ、病院の相変わらず忙しそうな現場の中、患者側の立場、一人のんきに家族付き添い状態で、ちょっと心が痛かったいつもの私でした。
[PR]
by kurukuruX | 2006-02-20 22:33 | 仕事 | Comments(3)

3泊4日当直の旅

おやつもDVDどっさり用意して、金曜日から月曜日まで病院に缶詰め状態。

産婦人科の救急仕事はちょっと独特です。

お水のお姉さん相手をはじめ、「タンポンが取れない」とか、「避妊に失敗したので避妊ピルくれ」とかで、夜中たたき起こされることもしばしば。
おかげで純真だった私もすっかりすれてしまいました。
多忙な時は「私はシモの便利屋か?」と腹も立ったけど、人間余裕があるとそんな人へも温かく対応できるようになれます。
もちろんほんとの救急疾患もくるけど。

出産だって休日夜間は最高料金なんだし、みんな平日昼間に産もう!

どうか平和な夜でありますように・・・。
[PR]
by kurukuruX | 2006-02-11 12:30 | 仕事 | Comments(0)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX