ドロップアウト産婦人科医の生活

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カテゴリ:仕事( 100 )

帰りたい・・・

ちょっと休憩中。
医局はもう真っ暗、誰もいない模様です。

今日は早朝4時から分娩で呼ばれ、日勤業務に突入し、そしていまだ帰れません。


本日産まれまくり。
あと2人の妊婦さんが分娩進行中です。

きっと病院中が寝静まってる深夜に産まれるんだろなー。

やばい、コンタクトがもう限界。
24時間フル回転。

さっきのお産で汗びちょびちょだし、メガネも取りに帰りたい。
でもいつ生まれるか分かんないし、赤ちゃんの心音もちょっと心配…。

とまぁ、小心者の私は結局、自販機でカルピス買ってスタンバっております。

早く産まれてくれー。

明日も仕事だし。
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by kurukuruX | 2011-08-20 00:14 | 仕事 | Comments(4)

おぼん

「お盆は病院やってるんですか?」と頻繁に聞かれるので、こっそり

   「…休みですよ。」 

って言ってみたい衝動にかられます。

お盆の時期は帰省やらで外来が空くかと思えば、逆に会社が休みになった人が今度はやってきます。

ということで手術や外来診療は満員御礼です。
病気を治すためなんだから、めでたいことではないけどね。

病院から夏休みを取れと言われても代わりがないと思うようにはいかず。
今月は1日だけとろうかと計画中です。

炎天下の中、高速道路で渋滞しているニュースを見ると、ぶっちゃけ涼しい病院の中にいた方が快適なのも事実だったりする。


いつもと変わらない日々の中、帰ってくるおかあさんの気配が感じれたらいいなぁと思っています。
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by kurukuruX | 2011-08-13 15:31 | 仕事 | Comments(4)

大野病院事件

私がどろぽ生活を送っていた頃、ネットをはじめ全国で騒がれた刑事事件です。

地方の産科医療を一人医長として支えていた先生が逮捕されました。
2年余り経て無罪判決、今は職場復帰されているようです。

最近、その先生があるシンポジウムで当時の心境を語ったという記事をみました。
写真も出てた。同い年。


当時のタテマエ的な病院の対応。
家宅捜査、逮捕、連行、取調べ、手錠、拘留生活、自殺防止対策。

罪を犯した人が当然のようにされる、テレビでもよく見る場面。

「寿命が縮むとはこういうことなんだ」っていうコメントや
「大人なんだからきちんと刑を受けるべき」という患者さんのお父さんのコメントなんかが
読んでて、第三者の自分にもグサグサきました。

患者さんや遺族の立場とかけ離れちゃうのが悲しいことです。

でもやっぱり全く同じ仕事をしている身としては、この先生の話すことに共感したり、
本当に明日は我が身かと思ってしまいます。

この先生と同じような状況は日常そこらへんに普通に転がっとります。

あの事件から私自身変わったことといえば、
ほんの少しでもリスクがありそうなら大学病院なんかに即、搬送。
患者さんからの「そんな遠くに...」なんて苦情にも耳を塞いでいます。

この事件そのものや医療システム、何が悪くて今の現実なのか、
いろんな意見があると思います。
患者と医療、お互いにとってより良い環境になっていくことを願うばかりです。


でもこの先生の、復帰してこういう場に出て話すっていう勇気に感服します。
自分だったらできません。

あと必死で守ってくれたっていう恩師がいたって事実にも救われました。

だからがんばれるのかも。

大事だなー、そういうの。


いろいろ考えさせられました。
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by kurukuruX | 2011-07-28 19:51 | 仕事 | Comments(6)

子宮頚がん

子宮頚がんワクチン、公費助成も加速され、最近品薄らしいです。

あくまでパーフェクトではないこと、年齢によって効果も違うこと、などなど詳細は省略しますが・・・
「ガンを予防できる」
これはかなり画期的なことだと思います。
防げるんです!ガンが!!すぎょいよ!

3年前に海外の偉い先生が原因となるウィルスを発見し、ノーベル賞を受賞しました。

今外来で診ている子宮頚がんの患者さん、一人は80歳のおばあちゃん。
こないだMRIを再検したら
「腫瘍が小さくなり治療効果を認めます。」
と放射線科の先生からのコメントがありました・・・何も治療してないのに。
便秘薬だけもらって帰っていきます。おばあちゃんの中のNK細胞が勝ってるのかな。


もう一人の患者さんは31歳で2人の幼子を抱えるお母さんです。2人目妊娠中に発見されました。
手術、放射線、抗癌剤とフルコース治療の後まもなくの再発に苦しんでいます。
色々手を尽くしてもガンの進むスピードが抑えられません。
緩和治療の話もしつつ、でも決してあきらめたくないという患者さんの気持ちを前に辛いところです。

この人も昔、ワクチンが打てたら発症していなかったかもしれない。
医療は日に日に進歩しています。
「抗癌剤が効いてない」なんていう今の治療だって決して無駄ではありません。
こういった治療の積み重ねが医学のエビデンスになっていくんです。
かすかな希望の光でもあるならそれに賭けたい。
納得のいく人生とは人それぞれです。


数あるガンの中で子宮頚がんの辛いところは20~30代に発症のピークがあることです。

これから結婚・出産を夢見る女の子に子宮摘出を迫らなければならない時もあります。


メーカーはどんどんワクチンを増産して、若い女の子たちにどんどん打ってください。
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by kurukuruX | 2011-04-26 23:30 | 仕事 | Comments(4)

児頭骨盤不適合

3月3日、赤ちゃんが帝王切開で生まれました。

10ヶ月に入り、今まで通常の妊婦健診を受けてきたその妊婦さん。

「ちょっと赤ちゃんの頭の下がり具合が悪いかな。」

念のためと思って骨盤のレントゲン検査をしたところ、赤ちゃんの頭に比べて産道が若干狭く感じられました。年齢や妊娠前からのお母さんの体重をふまえ、上乗せされた脂肪組織なんかも考えると、かなりの難産が予想されました。いや下からは産まれないかも…。

下から産むのをチャレンジしてみるか、はじめから帝王切開で予定するか。
それぞれの選択肢での胎児、母体へのメリット、デメリットをご主人と共に説明しました。

「こんなにお尻が大きいのに骨盤が狭いなんて・・・。」

正常分娩をイメージしていた妊婦さんはとても悲しそうでしたが、結局帝王切開することを決心されました。

どんな人も、妊娠したら安産で赤ちゃんも普通に元気に産まれてくる。
そんなふうに想像しているのは無理もありません。

「陣痛で3日間も苦しんでやっと産んだのよ。」とか
「病院行ったら子宮口が全開してて、あっという間に産まれちゃって。」とか
無事正常分娩したお母さんたちの武勇伝はよく耳にしますが、何らかの理由によって最初から帝王切開で出産せざるを得なかった妊婦さん達はあたかも楽して産んだかのような、時に肩身の狭い思いをしていることがあります。

そこで声を大にして言いたい。

赤ちゃんの安全を最優先して、自分の体に傷を作ったお母さんの勇気こそ讃えるべきである!

先日のひな祭りで元気に生まれた女の子は、きっときっと将来幸せになるに違いない。
私はそう信じております。
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by kurukuruX | 2011-03-06 18:47 | 仕事 | Comments(8)

病院の地域性

今いる病院は田舎にあるので患者さんは主にのんびりムードの中高年がほとんどです。
たまにいる若者も部活に励むジャージ姿の素朴な子達です。

病院が立地している地域性によって患者さんにも特色が出ます。

昔いた病院は大都会ではないけれど、繁華街や大学が近くにあったせいか、お水系のオネエさまやコワい系のお兄さん方、外国人や留学生が多く、病院も公立で精神科病棟もあったので、生活保護や母子、精神病患者など、多彩なジャンルの患者さん達にもまれてきました。

病院はきっと大赤字だったに違いありません。

また特に産婦人科は、そんな方々の人生の裏側にも関わったり、苦労もいっぱいしましたが、なかなか味わえない貴重な体験の連続でした。
おかげでちょっとやそっとじゃ驚かない度胸もつきました。

全身真っ白スーツの眉毛のないコワモテおじさんと対等に張り合ったりもしました。

ある時、別の患者さんで言葉が通じないために苦労していた私を見かけたのか、そのおじさんは
「おい、誰か中国語わかる奴連れて来い!」
と子分に命令し通訳を調達してくれたこともありました。
全然関係ないのに!すばらしい人脈!

いい人だったな、あの人。

何年も前の出来事ですが、ふと思い出しました。

今はずいぶん平和だってことなんだなぁ・・・。
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by kurukuruX | 2011-02-15 20:17 | 仕事 | Comments(6)
昨日は仕事がらみで久々に凹みました。

患者さんやその家族の為にと、今まで自分なりに頑張って準備してきたことが
第三者による心ない行為によって台無しにされてしまいました。

信頼していた先生に結果的に裏切られたこともショックでした。

つまんないことによって患者さんたちを不安にさせてしまった、自分の力不足も悔しかった。そうならないようにと細心の注意を払ってきたつもりだったのに。

どうしたいの?と聞かれれば、ただ患者さんにとって一番ベストな道をとってあげたいだけ。

突然降ってわいた一家の不幸に翻弄され、家族も当然ナーバスになっています。
きっと仕事も手につかないはず。
患者さんが家庭の中心である「お母さん」という立場なら尚更です。

毎回必死にメモをとる、奥さんを思う旦那さんの姿と、昔の、お母さんの時の自分が重なりました。
お母さんの時と全く同じ症状。
その当時の自分の心情を思い出したら、説明しながら声が詰まって、事後処理が済むまで患者さんの前では何とか踏ん張って、その後駆け込んだトイレの中で泣いてしまった。

病院には医者も大勢いるし、自分一人ではどうにもならない問題がこの世界にはいっぱいあります。

その中で、困っている患者さんのためにこれまで得た知識や技術でもって
自分ができることを最大限努力するだけです。

私では頼りにならないと言われればそれまでです。
どうか納得いく道を選んでほしいです。



そういえば・・・・
お母さんの病気が発覚したのも2月になったばかりのこの時期だったかも。

何年前になるんだろう。
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by kurukuruX | 2011-02-02 23:16 | 仕事 | Comments(6)

オペ中の汗

テレビでよくやるように、手術中ドクターが、「汗!」って言って拭いてもらうシーン。

個人的には滅多にありません。
汗かきの先生もいるけど。

でも今日のオペでは気付かない間に私の額に玉のような汗がにじんでいたようで
スタッフに拭いてもらいました。

新しい手術に挑み、アドレナリンが大放出し、久々に我を忘れるほど集中しました。

手術って(する側も)つくづく特殊な精神状態だと思います。
消費カロリーってどうなんだろう。
いつもの慣れた手術でも終わった後は、ふっと気が緩み、改めて疲れをどっと実感します。

手術は幸い成功しました。
すべて終わった今、全身全霊クタクタです。

もう何もやる気しない。

早く寝たい。
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by kurukuruX | 2011-01-26 21:27 | 仕事 | Comments(3)
患者さんから物をもらってはいけないことになっていますが、もらってしまいました。

だって寒い中、バスを乗り換え、大事そうに抱えて持ってきてくれたんだもん。(言い訳)

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こんな立派なのがおうちで採れるなんて・・・、プロ?!
すぎょいよ!おばあちゃん!

粒がそろってて、超いいにおいです。

ビタミンCをいっぱい取って、風邪ひかないように気をつけます。
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by kurukuruX | 2011-01-21 22:39 | 仕事 | Comments(2)
いつの間にか、2011年。
これといったイベント感もないまま、新年が明けました。

昨晩は新年早々、深夜3時に赤ちゃんが産まれました。
めでたさ倍増!?地方新聞に載るかな、この子。

まぁ、関係ないけど。

それより

「酒飲みてぇー!」

・・・すみません、取り乱しました。


落ち着いている入院患者さん達の多くは外泊され、この時期の病棟回診は楽勝です。

「家に帰っても寒いだけで、ここに居た方が快適だわ。」
なんていう患者さんとお互いの病院生活を慰め合いました・・・(笑)


平和な病棟をあとに家に戻ると、ポストに年賀状がどっさり届いていました。

その大半はこの、一年に一回だけのやりとりなんだよなぁ。
でも久しぶりの面々にうれしくなるひとときでもあります。
今はそのほとんどが自慢の子供たちの写真です。

ふと気がついたんだけど、
「3人目生まれました。」 とか、「もうすぐ3人目生まれます。」 とか・・・


ちっとも少子化じゃないやんかっ!!


すごい!
みんながんばってるなー。


私の願いといえば、「今日はもう呼ばれ(生まれ)ませんように。」

なんだ、この次元の違いは。

はぁー・・・

まだ飲めないし、DVDでも借りてこよっかなー。
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by kurukuruX | 2011-01-01 15:59 | 仕事 | Comments(7)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX