ドロップアウト産婦人科医の生活

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おないどし

同い年の患者さんに遭遇すると、かなり親近感が湧きます。

お産の観察も、同い年となると励まし方にも力が入ります。(差別?)

「がんばれ!まだまだいけるはずよ!20代に負けるな!」
もちろん心の叫びです。

そして安産に終わると、「ほっ」
患者さんへの安堵の気持ちもさることながら、まだまだいける30代への
希望の気持ちがかなり入っています。

でも出産は、確かに若ければ若いほどスムーズです。これは否めません。

このあいだも外来に生理不順で来た、同い年の患者さんで、
「更年期でしょうか・・・」の心配そうな質問にも
「いやいやいやー、まだ若いし、妊娠も出産もまだまだいけますって!」
と、明らかに余分な激励をしてしまいました。

完全に自分に言い聞かせています。

「まだまだいける」
この言葉自体、すでに年寄り臭いのかもしれません。
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by kurukuruX | 2006-05-30 17:55 | 仕事 | Comments(3)

ひばりとホルモン

ふと、テレビで流れていた美空ひばりの歌声に、最近その良さを
しみじみと感じるようになりました。
そういえば、この頃は焼肉屋に行ってもホルモンばかり
注文してしまいます。

年取ったってことなんだなー。
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by kurukuruX | 2006-05-27 12:04 | その他 | Comments(7)

うれしい瞬間

今日も、がつがつと外来をやっていると、上司から電話がありました。
「病棟の患者さんが、先生に会いたいらしいよ。」

誰だろう?と病棟に行ってみると、先日、私が当番だった夜に出産した、
外人の患者さんで、今日めでたく退院するところでした。

彼女は私の手を握りながら、
「センセイ、アリガト、アリガト、会イタカッタ、オ礼ガ言イタイ。」
つたない日本語でしきりに言ってくれました。
「○○さんが頑張ったからだよ。」と言うと、
「ワタシ、何モシテナイ、センセイガ頑張ッテクレタ、センセイノオカゲ。」

そう、確かに大変なお産でした。
人手の少ない夜中で、いきみもうまくできず、陣痛の痛みにパニック状態で体をくねらせ、血圧は上がるわ、赤ちゃんの頭もなかなか下がってこないわ、吸引してやっと産まれて、そしたら頚管裂傷で出血ドバドバ、今度は血圧下がるわで、かなり汗だく、冷や汗もんの症例でした。

でも、覚えててくれたんだ。
私なんて、分娩だけ担当したような、通りすがりの医者だったのに。

かなり、うれしい瞬間でした。

産まれた時は、吸引カップのせいで尖がってた赤ちゃんの頭も、すっかり
丸く可愛くなっていました。

でも、私の写真も撮らせてほしい、にはちょっと恥ずかしかったけど・・・。
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by kurukuruX | 2006-05-24 23:19 | 仕事 | Comments(12)

サバサバした性格

サバサバした性格。

この「サバサバ」とは一体何から来ているんだろう。

小さいことにこだわらない。
ポジティブシンキング。
面倒見がいい。
姉御肌。

というような感じなんだろうけど、自分では全くそうは思わないのに、
よく言われます。

潤いのない乾ききった砂漠のような・・・、あ!サバナ気候が由来か?
ちょっとやなイメージだなー。


今回、医局の私の机の隣に、新しく赴任してきた外科の先生が
やってきました。
それが、「いたんだ!まだこんな人が!」っていうような、
30代前半、長身、イケメン、独身、彼女なし!!

ある日ふと、会話が盛り上がり、夜中の2時近くまで
話し込むことがありました。

そんなチャンスを、私ときたら・・・
学生時代の体育会系部活動話で共鳴し、趣味に明け暮れる日々の生活を暴露し、病院周辺のオススメ定食屋さんを並べ立て、さらに院内のカワイイ女医さんたちを紹介し、いやーな予感しつつも、無意識の内に終始、笑わせ役に徹している自分がいました。

そして、最後に、彼のとどめの一言、
「先生は一人でもへっちゃらって感じですね!」

しーん。

バカバカバカバカバカー、もぅー、大バカ者ぉー!!

久々に、自分の性格を呪いました。

あなた、自分を何歳だと思ってるの?
ここで食いつかずに、いつガムシャラになるのさ。
サバけてる場合じゃないっつーの!
何、素でしゃべってんのよぉぉぉぉーぅ・・・、ぐす。

さよなら、ナイスガイの先生。
・・・また楽しくお話しましょう。
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by kurukuruX | 2006-05-23 20:44 | その他 | Comments(9)

毎日、母の日

昨晩もお産やら急患やらでヘロヘロでした。
ついてない。

お昼は面倒くさいので、帰り道、行きつけの10個入り250円のたこ焼きを
2皿買って昼過ぎに帰宅しました。

お母さんは、おいしいねーと食べながら、ふと
「毎日、母の日だわ。」
と言ってくれました。

今はフラフラしてるけど、そのうち私も人並みに結婚して、孫も作るからさ、
それまで待っててよね。
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by kurukuruX | 2006-05-20 00:31 | おかあさん | Comments(7)

負け医者の遠吠え

私は現在、ドロップアウトしているお陰で、24時間勤務の後は朝帰りしています。

本来の労働基準からすれば、当然、解放されることを要求してもいいところ、日本のお医者さん達は当然のように、ぶっ続けで働いています。

平和な生活のお陰で、最近は滅多にイライラしなくなったんですが、
この間、久々に怒りを覚えたことがありました。

私は主に、夜と土日に病院に生息していますが、ある時、他科のある部長に言われました。
「先生はこれから帰って何するの?」

「えーっと、忙しくしていますよ。スーパー行ったり、ご飯作ったり、洗濯したり・・・(ここからは心の声)あとは畑の野菜の手入れしたり、お昼寝したり、お母さんと散歩したり、ギター弾いたり、バスケの練習行ったり。」

「なんだ、それだけかー。」

そ、そ、そ、それだけって?

家事だって立派な仕事じゃん。
先生の奥さんが毎日家事やってるから、先生がちゃんと仕事できてるんでしょー!
医者の仕事だけが特別偉いんじゃないっつーの!

私の母の日のプレゼントは、「ゲーセンでお母さんと卓球をして楽しく過ごした」ですよ!
そんなプレゼント、先生したことないでしょー!!

・・・これは遠吠えレベル。

そしてさらに彼は

「産直って言っても、正常分娩なんて医者は大してやることないんでしょ?何やってんの?」

ぬぉぉぉー!

とても医療関係者の発言とは思えないこの理解ぶり。しかもこのご時世に。
まあ、同業者でなければ分からないのかもしれません。

確かに、正常分娩では、裂傷縫合くらいしか出番はありません。
万が一に備えて、のために立ち会うわけです。
その万が一は、一分一秒を争う、もし悪い結果になれば、母子共に命に関わる、赤ちゃんがもし仮死状態だったらその子の一生に関わる問題です。
そんな確率はもちろん低いし、逆にそんな万が一のためだけに呼ばれて、しかも、たまに、縫合の出番さえもなくて、それはそれでいいことなんだけど、「私は一体何しに来たんだろう」なんてつぶやいちゃったりすることもあるわけで、まだ帝王切開でもして帰ったほうが、おー仕事したなぁー、と呼ばれた甲斐もあるってもんです。
そういう地味な夜の業務を、いかにモチベーションを維持しながらやれるかです。

先生自身や、先生のお子さんが無事にこの世に生まれてこれたのだって、少しは産婦人科医の、そんな努力の賜物だって考えてはくれないんですか?

その先生は、頭がよくて物知りで、いつも専門用語を並べ立てて、言葉巧みで、いかにもできる医者って感じで、私なんて足元にも及びません。

こんな時に言われっぱなしじゃなく、スマートに切り返し、ぎゃふんと言わせる話術があれば・・・。

くぅーーー、口下手な私、くやしい。
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by kurukuruX | 2006-05-16 22:31 | 仕事 | Comments(13)

明け方のお産

お産は明け方にやたら多いです。
潮の満ち引きってやつですか?
よく知りませんが。

本日も午前4時ごろ、分娩に呼ばれました。
「はい、行きます」と言ったものの、あまりの眠さに二度寝してしまいました。
その間に、お産に立ち会っている夢を見ました。
ふと意識が戻って時計を見ると、5分くらい経っており、あれ?分娩は終わったのかしら?電話は夢だったのかしら?と現実と夢が正に混同し、ちょっとパニックになりました。
瞼がほぼ塞がった状態で、急いで分娩室に行ったら、まだ産まれていませんでした。
夢とは違い、これがまた難産で、汗だく吸引分娩にてやっと赤ちゃんが元気に生まれました。

すっかり眠気も覚めてしまい、いつもの喫茶店でコーヒーを飲んで、病院を後にしました。
帰り道、湧き水が出る山までドライブがてら、ちょっと遠回りして、湧き水ゴクゴク飲んで、気持ちよかったなぁ。
途中、無人野菜売り場に採りたてのでっかいカブが並んでいたので、
缶に100円入れて、一個買って帰りました。
漬物にしよーっと。
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by kurukuruX | 2006-05-12 11:38 | 仕事 | Comments(10)

おつかれさまでした

連休明けの激混み外来も、ちょっと緩和されてきた今日この頃です。

患者さんを呼び入れると、
1時間半待ちました。」
と言われ、
「お、お待たせしてすみません・・・」
とは言ったものの、1時間半?まだましな方だっつーの。
もちろん声に出しはしません。

長いこと待たされる患者さんも大変だけど、こっちもお昼もガマン、トイレもガマン(時々)しながら、何とか早く回そうと一生懸命頑張ってるんです。
決してサボってるわけではありません。
何なら、診察室モニター中継してもらってもいいし。

きっと患者さんの気持ち的には、他の人は早く、自分の時は時間かけて診てほしいところでしょう。

そんな中、中国の患者さんに遭遇しました。
簡単な日本語と漢字の筆談で、何とかやりとりし、診察が終わって
「お大事に・・・」と言おうとすると、

じゃセンセイ、お疲れさまでした!

彼女は快活に言って出て行きました。

きっと職場の癖が出ちゃったのかな?

意外な所で思わず労をねぎらわれ、私の笑いのツボが刺激されて、しばらく笑いが止まりませんでした。

国の違う人達と接すると、いろいろ新鮮でおもしろいです。
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by kurukuruX | 2006-05-10 21:00 | 仕事 | Comments(9)

研修医2号くん

5月に入り、研修医2号くんがやってきました。
1ヶ月ローテのため、目標を具体的に設定して研修した方が効率いいかなぁと思って、何がやりたいか聞いてみたところ、

2号くん「産婦人科疾患の救急が診られるようになりたいですッ!例えば、えーと・・・」
わたし「子宮外妊娠とか、卵巣腫瘍茎捻転とか?」
2号くん「そうです、そうです!」
わたし「産科だったら、前期破水とか胎盤早期剥離とか?」
2号くん「そうですね、ぜひっ!」

って、そんな大物が、期待する程ある訳ないよなー、1ヶ月の間に・・・。
そういえば、1号くんも同じようなこと言ってたけど、果たして満足度はどうだったんだろう。聞けないまま、次行ってしまったなぁ・・・。

その後、外来見学する彼に、薬やら治療について説明していると、
2号くん「ところで、産直は産婦人科の先生が毎日してるんですか?」
・・・うゎ、やな質問。
わたし「そうだねぇ、毎日誰かがやってるねぇ。」
2号くん「一人何回くらいやってるんですか?」
わたし「10回くらいかな(ほんとは13回)。 でね、さっきのこの薬は・・・」
2号くん「ってことは、3日に1回は病院に泊まるってことですか?うわー、大変ですねぇー。」

始まって早々、同情されてしまった。研修医に。
明らかに私のテンションを下げちゃったね、2号くん。
もうさ、その辺りについてはいいからさ、勉強だけしよ、勉強。
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by kurukuruX | 2006-05-09 22:00 | 仕事 | Comments(5)

夏野菜

今日は念願の夏野菜の苗を植えました。

キュウリ、トマト、ゴーヤ、オクラ。
すくすく育ってね。

3年目を迎え、だいぶ板についてきました。

麦藁帽子にタオル、ジャージにゴム長靴といったイデタチで。

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by kurukuruX | 2006-05-05 21:31 | 畑の世話 | Comments(7)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX