ドロップアウト産婦人科医の生活

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今の研修医制度では、産婦人科研修が必須のため、産婦人科がない病院で研修している研修医が、産婦人科研修のため、うちへ1~2ヶ月程、出張研修にやってきます。

個人の能力の差もあるとはいえ、そして病院によって研修内容が多少違うとはいえ、研修期間も1年半が過ぎようとしている、その研修医クンは、驚くほど何もできないようです。

あんまりビックリしたので、
「向こうの病院では何をしているの?」と聞いたら、

「仕事はほとんどありません。教えてくれる先生はあまりいませんので。」

・・・か、かわいそう!!
今、教わらなかったら、一体いつ勉強するんだ? 研修医クンよ。

「でも給料はいいですよ♪」と、淡々と答えてくれました。

その病院は、寝たきり患者さんが中心の、小さな病院です。
へー、そんな病院でも、研修指定病院になれるんだー、ってのが私の第一印象です。

そこのお医者さんの大部分が、天下り?の大大大ベテランの先生方で、主に、日中は平和に将棋などを打っているそうです・・・。うらやましい。

「開腹手術には何回か、入ったことあるよね?」と、婦人科手術の前に聞いてみると、

「糖尿病の患者さんの、足や手を切断する手術ばっかりだったんで・・・。」

・・・。そか。

私の立場上、産婦人科についてだけを指導すればいいわけなのですが、1ヶ月間、ほとんどそこまで行きつきませんでした。
その研修医クンとは、短いお付き合いでしたが、何とも言えない気持ちで、余計なお世話ですが、彼のこれから先がちょっと心配になってしまいました。

今、医師不足に備えて、どんどん医学部の定員は増やすみたいだし、民主党は、医者の数を1.5倍にするって言ってます。
ちょっと前に、ニュースでこんなグラフも見かけました。

減っている科や、研修内容も一緒に考えないと、今度は医者の数が増えすぎたことによる弊害が出てくるんじゃないかとも思います。

どこの病院も、指導医の先生達は大変です。
将来、自分の部下になる訳でもない研修医を、忙しい毎日の業務の中、研修指導するのは、とてもエネルギーがいるものです。特別手当もないし。


そういえば、明日は選挙でした。
今まで、ほとんど行ったことなかった。

どうしよっかなー。
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by kurukuruX | 2009-08-29 16:01 | 仕事 | Comments(4)

友達の手術

学生時代の友達(ドクター)が、遠路遙々、手術を受けに私の所へやってきました。

近くにもっと立派な病院は沢山あるのにも関わらず。
私なんかより、ベテランの先生はいっぱいいるのに。

いいの?私なんかで?!
何なら上司、紹介しよか?

今までいろんな病院で診察され、不安を抱えながら、手術を検討してきた彼女は、ここで話がまとまり、すっかり安心しきった様子でした。
確かに、「知り合い」 「ツテ」 なんかは、どんな時も心強いものです。
ドクターといっても、一患者となるとやっぱり不安にもなるし、専門外であれば、普通の患者さんと変わらないもんです。

そして、自分がそんなふうに信頼されること(同業者からであれば尚更)に嬉しく思うと同時に、自分もそんな年代になったんだなぁとしみじみ実感しました。

ずいぶん大きな筋腫だけど、ラパロでなるべく傷を小さく、かつ安全、確実に、そして将来、その子宮が赤ちゃんのために使われることを願って、手術させていただきますっ!

毎日のルーチン業務に流されていた日々の中、新鮮な気持ちとモチベーションが久々に復活しました。


そして手術は無事に終わりました。エレガントに。

自己血も準備して臨みましたが、ビックリするくらい出血も少なく済みました。
どんな手術でも何が起こるか分からないので、まずは一安心です。

入院中、面会に訪れた懐かしい顔ぶれの同級生たちが集まって、病室はワイワイとプチ同窓会です。

そして皆、今回安心して手術を任せられたのは、(私の)人柄だよ、と口々に言ってくれました。

とてもうれしかった。

こちらこそ、ありがとう!って気持ちでいっぱいでした。
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by kurukuruX | 2009-08-23 19:32 | 仕事 | Comments(6)

医療過信

土日の完全フリーと平日1日休暇をもらい、ささやかな夏休みをいただきました。

それでもかなり、リフレッシュされましたが、病院へ帰ってくると、大きなしっぺ返しが待ち受けておりました。

入院患者さんのお一人が、流産してしまったのです。

私が留守の間は、代わりのドクターが、然るべき対処をしてくれました。
そして、やむを得ず起こってしまったことに、私も出勤後から、できる限りの処置をしたつもりでした。

妊娠初期の自然流産というものは、それなりの確率で起きてしまうし、原因もはっきりせず、安静を保つこと以外にこれといって防ぐ方法もありません。

でも、患者さんの家族は、カンカンにご立腹です。
入院していたのだから、安心しきっていたのだと。

たぶん、怒りをぶつける所が無かったんだと思います。

私が休んでいた間に、医療に手落ちがあっただの、命を預かる職業の医者が休暇だの何のって・・・だの、以前、知り合いも連休の間に亡くなって、病院側に謝らせた(?)だの・・・(←これもおそらく不可抗力)。

何時間と話し合いの時間をその家族に割いても、分り得なかったのは、きっと意識の違い、壁だと思いました。

「入院までしたのだから、流産なんてするはずがない。」(患者側)
VS
「入院安静までして頑張った上での結果だから、最初から予後が悪かったのかもしれない。」(医療側)

本人も、妊娠して、胎児心拍が見えたら、10ヶ月後には、元気な赤ちゃんが生まれるもんだと思っていたそうです。

気持は分るけど、長い妊娠期間には色々あるよ・・・。

その先の、妊娠に伴う病気もいっぱいあるし、胎児の病気や、分娩のリスクや、生まれた後の赤ちゃんの病気だって、そんなこと言ったら、きりがないです。

今回は、妊娠12週以降だったので、届け出が必要でした。
実は、どうもそれがネックのようで、「戸籍が汚れる」と、患者さんの父親が怒っていました。

???

「汚れる」って何?
望んで授かった赤ちゃんでしょ?

流産しても、例え片手の乗るほどの小さな赤ちゃんでも、その子はその子で、なんの変わりもないと思うけど。

まぁ、よくいう「五体満足」とか、誰もが望む、「パーフェクトな赤ちゃん」じゃなきゃ、受け入れられないってことなんですね・・・。

「どうにか、うまくできないか。」って・・・。そんなこと、できません!!

医療や病院への過信も良くないです。
だって、医者は神様じゃないですから。

医療にも限界はあるし、どうしようもないことなんて、いっぱいです。
ましてや、妊娠や出産の分野って、医療がかかわれる部分なんて、ちょっぴりですもん。

こういった意識や考えの患者さん達がまだ沢山いる以上、医者は24時間365日働けってことなんですね・・。

勤務医の待遇改善たって、ワークシェアリングやチーム医療、交代制なんて言ってるけど、きっと実現するのは何十年も先の話で、きっと自分は恩恵には預かれないよなー。

あのお父さんは、「私も、今の産婦人科問題については理解しているつもりです。」なんて言ってたなぁ・・・。

でも、こういった行為自体が、また一人の産婦人科医を立ち去らせる原因になってることも事実かもしれません。
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by kurukuruX | 2009-08-19 19:22 | 仕事 | Comments(6)

初盆

おかあさん、もうこっちに帰ってきてる?

いつもは何の意識もしてなかったお盆だけど、母ちゃんがこの世に帰ってくるのかと思うと、何だかウキウキしてしまいます。

キュウリの馬の乗り心地はどうだった?
見よう見まねで牛馬、作ってみたよ。(割りばし、刺しただけ・・・)
うちで採れたキュウリ。

1年振りだねぇー。

こっちは毎日暑いよ。
母ちゃんのことだから、こっちにいたら、今頃ひーひー言ってるよね。
天国はやっぱり快適なのかしら?

会いたいなぁ・・・。

帰りは、ナスの牛に乗って、あの世に帰るんだってね。
せっかくなんだから、ゆっくりしてってよ、ねっ!

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by kurukuruX | 2009-08-13 19:11 | おかあさん | Comments(0)

夏休み

「わくわく初体験」の結果報告です。

生まれて初めて、川に入りました、いえ、潜りました。

そして獲得したものは、じゃーん!

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あたかも自分で捕ったかのようですが、実際は一匹も捕れず・・・。

完全に失敗に終わりました。

川の流れは、予想以上に早くて、立ってるのがやっとです!!

それに比べて、川の中のお魚たちは、流れに逆らって、スイスイ泳いで、気持ちよさそう・・・。
そんな姿を間近で見れただけでも、よしとしよう。

そして、捕れたお魚たち

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さらに、こんな姿になって

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非常に美味しくいただきました。

やっぱ、魚は塩焼きに限るなぁ。
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by kurukuruX | 2009-08-10 21:25 | 夢の田舎暮らし | Comments(2)

宝くじ

今まで、ほとんど興味ありませんでした、宝くじ系。

「買わなきゃ当たらない。」

確かにそうだけど、でも、それに何万も投資してる人の気が知れません。

なんて、もったいない!何かいいもん買える!

そんな私も、最近、ダンナさんに影響されて、「ロト6」 買いました。(無理矢理、買わされた)

彼曰く、同じ番号で、毎週、当選の可能性があって、楽しめるらしいです。

一回目・・・。

かすりもしませんでした。

それにしても、これ、毎週木曜日に、1~2億円当たってる人がいるってことだよね?
今まで何人も、いや何百人も、億万長者が世の中に産出されてるってことだよね?

・・・すごいシステム。
億万長者とは、もはや特別なことではないってことかっ!
あの人もこの人も、普通の顔して実は、当たったことあるのかも!

伊東美咲じゃないけど、「私の2億円」 当ててみたい。

夢だけは確かに膨らみます。
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by kurukuruX | 2009-08-05 23:06 | その他 | Comments(2)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX