ドロップアウト産婦人科医の生活

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TVM手術

先日、新しい手術を成功させることができました。やった!

何事も新しいことを始めるというのは、エネルギーのいることですが、無事に終えることができて、
達成感と緊張からの解放により脱力状態です。

患者さんの多くは高齢者なので、「歳のせいだから仕方がない。」とか、
ガンと違って、死ぬわけでもないし、
高齢者ゆえ、もともと合併症なんかも多くて、
今まで積極的な治療は敬遠されがちな領域の疾患でした。

命には直接かかわらないけど、でも生活の質を確実に下げてしまう病気に対して、
日本でも最近ようやく普及し始めた、低侵襲かつ簡便な手術方法です。

野良仕事で毎日忙しいおばあちゃん達が多いこんな田舎では、多くの需要があるに違いない!
そう思って、時間を見つけてはトレーニングのため他の病院へ足を運んできました。

もっともっと精度を高めて、もし将来、自分もなったら受けたくなるような治療を目指して
しばらくまた頑張りたいと思います。
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by kurukuruX | 2010-06-26 19:09 | 仕事 | Comments(6)

一人コンサート

先日、コンサートを初めて一人で見に行ってきました。

周りをよく見ると、同年代っぽい人達が結構一人で来ていて、ちょっと安心。

最初は「一人で楽しめるかな・・・」なんて心配していたけど、次第にノリにノッてきて、
もう総立ち!汗びっしょり!感動で鳥肌ものでした。

結局、超楽しかった!!
一人で来るのも結構いいかも。

終わった後は、これまた一人で見知らぬラーメン屋に入り、迷わず生ビールセットを注文し、
人目を気にせず、ぐびぐび飲んでやった。
ぷはー!サイコーッ!!


昔は一人で喫茶店も入れなかった女の子も、今では一人で吉野家にも行けるオバサンに。

だんだん怖いものがなくなっていきます。

最近、ちょっと仕事で落ち込んでいましたが、とっても気分転換できました。
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by kurukuruX | 2010-06-21 19:08 | その他 | Comments(0)

光熱費

うちは入った時から、たまたまオール電化のマンションだったのですが

先月の電気代がなんと、5千円台!

稀に見る最安値の領収書に感動しちゃいました。

光熱費がかからなかったってことは、先月はいかに過ごしやすい季節だったってことだ。

いい季節はあっという間に過ぎちゃうもんです。

これからどんどん蒸し暑くなるなー。
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by kurukuruX | 2010-06-14 20:58 | その他 | Comments(0)

やってもうた

数日前のお手柄?(前記事)とは反対に、早々にヤラかしてしまいました。

いつもどんな時も病院のPHSは肌身離さず身につけているのですが、
先日(もちろん勤務中)、つい白衣のポッケに入れるのを忘れてしまいました。

ほんの数時間で気がついたのですが、その間にいろんな人に迷惑をかけてしまいました。
関わった患者さんたちにも。

本当にずびばせんでじだ・・・ぐす。

反省してます。
これからはもっともっと気をつけます・・・。

私は、携帯電話なんかもよく忘れて出かけてしまうんですが、これだけは、病院のPHSだけは
何に変えても肌身離さず持っていなければいけない運命。

悲しい限り。
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by kurukuruX | 2010-06-05 12:49 | 仕事 | Comments(0)

小さなサイン

いつものせわしない外来の中、
「破水しました。」
とやってきた予定日間近の妊婦さんがやってきました。

こんなことは日常茶飯事なので、流れ作業的に
「いよいよですねー。入院準備は持ってきましたかー?」
などと、いつも通りに診察にかかります。
ふと、流出する羊水の性状に目が留まりました。
ちょっとしたほんの些細なことでしたが、ちょっと気になったので、ルーチン業務をこなしつつ、
軽く家族も病院へ呼び出し、万が一の手術に備え、絶食と検査の入院指示をしました。

その後も押し寄せる外来患者さんをさばきながら、外来の合間5分おきに病棟に電話で尋ねます。

「さっきの赤ちゃんの心音どう?」

もしも具合が悪ければ、すべての業務をストップして対処しなければなりません。

幸い赤ちゃんの心拍数は元気でした。
超音波検査もCTGも血液検査も異常はありませんでした。
でも何か引っかかるものを感じ、赤ちゃんの安全を優先する名目で帝王切開手術の方向へ話を進めました。

手術によって赤ちゃんは元気に泣きながら産まれてきました。
普通、赤ちゃんの後には胎盤が娩出されますが、この胎盤、いつもに比べて全く抵抗なく出てきました。あれ?と思ったら、その後でっかい血腫が出てきました。

・・・胎盤、剥がれかけてた?

いわゆる胎盤早期剥離です。
あわわわ・・・。
怖ろしい。恐ろしい。恐ろしい。

もしも妊婦さんが破水していなかったら、この微妙なサインが見つけられなかったら、
この赤ちゃんは近い将来、お腹の中で突然お母さんからの命綱を失って命を落としていたでしょう。
そしてある時、お母さんは
「最近、赤ちゃんが動かないんです。」
なんて訴えで病院へ来ることになり、子宮内胎児死亡、胎盤早期剥離、母体DIC・・・
などとそりゃあもう、一大事に至っていたかもしれません。

お産とは、ちょっとした出来事、タイミングによってその子の一生がかかってきます。
この赤ちゃんはきっと、これからも障害なく、元気に育ってくれることでしょう。
お母さんも出血も少なく、通常の術後経過で済みました。
ギリギリセーフ!
よかった。帝王切開しといて。

周辺の病院でも分娩時のトラブルなどで後々揉めている噂を耳にすると、
余計に危ない橋は渡れなくなります。

逆子で下から産む?
前回帝王切開だけど今回は下から産んでみたい?

保身、委縮医療などと言われますが、自然と帝王切開率は上がるのはこのご時世、仕方がないことです。
そして、こういう事例の積み重ねにより、世界でも優秀な周産期死亡率、妊産婦死亡率の低さを守っていることなんだと思います。

何かおかしい、普通でない事態を嗅ぎ分ける力を身につけるにはやっぱり経験が必要です。
あと「気がつける」精神的、時間的余裕も。

自分の直感が当たり、赤ちゃんの人生が新たに始まることができてよかったなーと思った
今日この頃です。

事故や訴訟などの経験は、長い人生、どんな産婦人科医でも1回や2回は経験するよ、
なんて言われてきましたが、幸いまだ経験せずに済んでいます。

今更ですが、でもやっぱり医師賠償保険に入っておこうと思いました。
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by kurukuruX | 2010-06-02 20:48 | 仕事 | Comments(7)

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX