人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ドロップアウト産婦人科医の生活

kurukurux.exblog.jp
ブログトップ

妊婦健診

深夜のお産の呼び出しが辛い季節になってきた、今日この頃です。

最近は、おなかの赤ちゃんが男の子か、女の子か、妊婦健診で、ほぼ100%近くのお母さんたちが聞いてきます。超音波という、技術の進歩にあやかり、前もって分るなら知りたい、これも確かに当然だと思います。

ほとんどの妊婦さんたちは、赤ちゃんは正常で当たり前と思っているので、もっぱら関心は、赤ちゃんの性別です。
こちらとしては、まず、赤ちゃんが元気でいるかどうか、発育は正常か、奇形など異常所見はないか、羊水量や胎盤の位置や性状など、短い診察時間の中で、必死に検査しております。
一通り大丈夫だったら、お母さんたちのリクエストにお答えして、お顔や股間の写真や3D写真を撮ってサービスします。
時間をかけてあげたいのは山々ですが、外来患者さんたちが、後に迫っています。
外国のように、赤ちゃんエコーも検査技師さんが、ゆったり和やかにやってくれたら、さぞいいんだけど。

「じゃ、赤ちゃん診させていただきますねー。」とプローベをお腹に当てるや否や、

「男か女かどっちですか?」
と開口一番に聞かれると、ぶっちゃけ、少し気分が萎えます。
より大事なことは、そっちなのかと。

遠慮する必要は決してありませんが、性別を聞くタイミング、これにより医者の受ける印象が少し違うのは否めません!医者も人間ですから。
てか、私の器が小さいせいだけかもしれません。

私個人としては、ぜひ、「生まれてから初めて分かる喜び倍増出産」 を推奨したい!
(自分も経験がない分、若干、無責任な意見ですが・・・。)


昨日も、明け方に出産になった患者さんですが、生まれた赤ちゃんの体重を計測し、
「おめでとうございまーす!3000グラムもありましたよー♪」と言うと、

「担当の先生は2500グラムって言ってたのに。心配して損した。嘘つき。」 

・・・う、ウソツキ???

無事に出産を終え、めでたい雰囲気の中で、携わったスタッフへの、このお言葉です。

これでもし、性別が違ってたら、もしかして訴えられることも、この先あるのかな・・・。こわ。

健診の際には、胎児の推定体重にしろ、性別にしろ、「絶対」なんて言いません。
あくまで、エコーで診る推測のお話ですから。

てか、医療に限らず、この世の中に「絶対」なんて、ないんじゃないの?

ドクターの中には、健診で性別や推定体重を言わないことをポリシーにしている先生もいます。

患者さんが知りたいなら、教えてあげてもいいのに・・・って思う反面、その心情が少し分ります。

なんだか、どんどんサービス業になり下がる医療って感じ。

はー。
また心がすさんでいきそうです。

そして、あす24日は、「その日希望の」 帝王切開がいっぱいです。
by kurukuruX | 2009-12-23 11:27 | 仕事

只今、二度目のドロップアウト中。


by kurukuruX